時代が浦高に追いついてきた
昨日、本屋に寄り偶然見かけた
『埼玉県立浦和高校 人生力を伸ばす浦高の極意』(佐藤優、杉山剛士、講談社現代新書)
をさっそく読んだ。
この本に加え、
あと2週間で社会人となり、
6年間暮らした仙台を離れ浦和にもどって来たため、
最近は浦高の同期に会ったり、サッカーの試合に出る機会があった。
これらの影響でふと浦高時代のことを思い出すときが多い。
「少なくとも三兎追え」は今でも自分の教訓であるが、
この本で印象に残ったことを書き留めておきたい。
一つに、
第29代浦高校長の杉山先生が述べていた
「時代が浦高に追いついてきた」という一文。
ただただこの文言もかっこいいわけだが、
先生は、現在話が進んでいる大学入試改革に対して、
決まった正解に早くたどり着く力ではなく、
正解ではなく納得解、つまり本質をつかむ力こそ
浦高の伝統的な教育の王道とも言うべき道を突き進むだけと述べている。
もう一つ。
「最後に役立つのは総合知」ということ。
浦高では、
文系でも数Ⅲを理系でも日本史、世界史をやるカリキュラムであったし、
工芸や音楽、美術もあった。
さらにイベントも古河マラ、スポーツ大会、遠泳など
数え切れないほどのイベントがあった。
多くの与件の中でいかに能力を発揮できるか、
いま必要でない勉強をどのくらいできるかが社会でいずれ役に立つということであった。